東京都板橋区にあるハッピーロード大山商店街で再開発にともなう解体によりアスベスト(石綿)の飛散が懸念されています。
全長560メートルの商店街には1日3万人が訪れる。そんな中2つの再開発計画で商店街の存続の危機ともいわれています。
再開発の1つ「大山町クロスポイント周辺地区」再開発にともなう解体によるアスベストの問題です。
再開発で道路の一部とタワーマンション2棟を建設するというのだが、それにともなって解体される31棟すべてにアスベストの使用が発覚いたしました。
住民説明会で再開発組合は31棟のうち7棟でアスベストが使用されていたと口頭で報告するのみで調査結果は提出されませんでした。
配られていた資料には住民側の退去後に調査分析を行いますと記載され、口頭説明と資料に食い違いがありました。
しばらくして現地に掲示された書面ではみなし調査を含む全31棟のアスベストの建材が見つかっていました。
こうした対応を不審に思い住民は建物ごとの詳細なアスベストの調査結果の開示や作業中に毎日敷地境界でアスベストを測定する、第三者機関による完了検査の実地を再開発組合や板橋区に申し入れました。
それに対し区はすべて拒否。再開発組合は調査結果の閲覧は許可してそれ以外は拒否しました。
再開発組合は指摘を受けていた調査ミスについて必要な調査は完了して調査漏れはないと反論。そのため説明会も必要ないと主張し住民側の申し入れをすべて拒否し、工事の準備を進めることは問題ないと伝えました。
再開発組合は住民側への回答で「法令を守り、近隣の皆様にご不安を与える事がないよう誠意をもって取り組んでまいる所存です」と決意を語っている。だが、
住民からはすでに誠意がないとの批判が多数出ている状況で、どのように法令遵守だけで足りていない部分をどう補うのか、それが問われています。