アスベストやプラスチック片を含む有害物質の廃棄物を群馬県の山中に不法投棄したなどとして、産業廃棄物処理会社の経営者の男ら5人が逮捕されました。
警視庁によりますと、5人は今年7月、建物の解体現場などで出たアスベストやプラスチック片を含む産業廃棄物21トンを群馬県藤岡市の山中に不法投棄したなどして廃棄物処理法違反の疑いが持たれています。
不法投棄されていた場所は、世界遺産である(富岡製糸場)の関連施設から数百メートルの距離でした。
運営する中間処理施設で1度処理した廃棄物を、容疑者らがトラックで山中まで運んだ疑いがあり、その量は今年7月までのおよそ1年半の間にあわせて4400トンに上るとみられ
廃棄物を土に装うことで処理費用を6分の1程度まで安くしていました。
アスベストやプラスチック片を含む廃棄物は法律で定められた処分場で埋め立てる必要がありますが、最近では首都圏を中心に処分場が不足し処理費用が高騰しているということで、
警視庁はこうした事情が背景にあるとみて調べています。